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見附市小児科 みつけこどもクリニック | 小児科一般診療・予防接種・乳児健診 見附市

COVID-19 急性期合併症㉖

新型コロナウイルス感染後に心血管系疾患の発生リスクが高まるメカニズムについては、日本の研究グループが実験的にアプローチして報告しています。

 

Predicted risk of heart failure pandemic due to persistent SARS-CoV-2 infection using a three-dimensional cardiac model – ScienceDirect

理研グループによるもので、iPS細胞から心筋細胞を作り、これに新型コロナウイルスをかけるとウイルスの持続感染(>1カ月以上)が起こり、その細胞を低酸素状態にすると細胞内でウイルスの再活性化が起きて心筋細胞の機能が低下し、血管ネットワークが破壊されることを報告しています。

このことから、心筋細胞はウイルス感染感受性で、ここに刺激が加わると心筋細胞が損傷される可能性があることがわかります(ウイルスが直接に心臓に到達して心筋を障害する可能性があることが示唆される)。

試験管内の実験ですが、新型コロナウイルス感染によって心筋細胞が傷害を受け、これが感染後に心血管系疾患が増えるメカニズムの一つである可能性が示唆されます。

 

感染すると思わぬ健康被害を受けるリスクがあります。

感染しないに越したことはありませんねw (小児科 土谷)

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