院長先生のブログ
3びきのかわいいオオカミ
小児科らしく、たまには面白そうな絵本を紹介しますw
「3びきのかわいいオオカミ」(冨山房)
文:ユージーン・トリビザス
絵:ヘレン・オクセンバリー
訳:こだまともこ
「子豚じゃないんかい!」と、思わず突っ込みたくなりますが「オオカミ」ですw
あるところに、ふわふわの毛皮にふさふさのしっぽを持った、黒・灰色・白の3匹のかわいいオオカミがお母さんと一緒に暮らしていましたとさ。
ある日、お母さんから、そろそろ自分たちだけで、広い世界で暮らすように言われ、3匹で一緒に住む家を建てることになります。ところが、そこへ悪い大豚が現れます。
大豚は「オオカミたちの家に入れろ」と言いますが、お母さんから「大豚には気をつけろ」と言われていた兄弟たちは、中に逃げ込み、大豚を入れません。
すると、この地上げ屋みたいな大豚が悪行の数々を繰り広げます。
オオカミたちのレンガの家をハンマーで打ち壊すわ、コンクリートの家を電気ドリルで壊すわ、鉄骨の家をダイナマイトで吹き飛ばすわ、半端ありません!(笑)
そこでオオカミ兄弟たちは「今まで間違った材料で家を作ってきたんじゃね?」と思い…。
(続きは絵本を読んでみてねw)
有名な「3匹の子豚」の逆バージョン・パロディですが、その結末は「互いに相手を理解し合う」心温まるものになっています。
殺伐とした現代社会、皆がこうして手を取り合う世の中になると良いなと思えた絵本でした。 (小児科 土谷)