月初めということもあり、冬らしい絵本を紹介します。

コルデコット賞・銀賞受賞作なのでご存じの方も多いのではないでしょうか。

 

『かあさんを まつ ふゆ』 ジャクリーン・ウッドソン/文 E. B. ルイス/絵 さくま ゆみこ/訳

外は雪。

郵便屋さんは今日も私の家を通り過ぎてゆく…。

 

読んでみると、黒人家族で、遠く離れた地へ母が働きにいかなければ食べていけない状況をよく理解し、待つエイダ・ルース(少女)の気持ちが痛いほど伝わってきます。

 

母と子の愛の深さ、母を待つエイダ・ルースとおばあちゃんの情景が丁寧に描かれています。

出稼ぎに行った母からの手紙を待つ健気な少女の心のうちを描いた、詩情あふれる文章と、美しい絵が心に残る絵本です(写実的な絵は現実感を持って、読む人の心に訴えかけてくるものがありますよね)。

 

人種問題や、時代背景などの大人でも難しいテーマを取り上げている絵本です。

絵本とはいえ、高学年のお子さん達にも読んでほしいな~と思います。 (小児科 土谷)