小児における新型コロナ後遺症の大規模調査(JAMA Pediatr. Published online May 27, 2025. doi:10.1001/jamapediatrics.2025.1066)について紹介します。

Characterizing Long COVID Symptoms During Early Childhood | Pediatrics | JAMA Pediatrics | JAMA Network

 

米国の30以上の医療施設に対して2024年5~12月に行われた大規模調査です。

乳幼児472名(平均年齢:12±9ヶ月、SARS-CoV-2感染者278名、非感染者194名、男児234名[50%]、黒人系16%、ヒスパニック系43%、白人52%)と未就学児539名(平均年齢:48±10ヶ月、SARS-CoV-2感染者399名、非感染者140名、女児277名[51%]、黒人系13%、ヒスパニック系39%、白人54%)が対象となりました。
本調査では、初回感染から、乳幼児で平均318日間、未就学児で520日間、症状の有無について観察しました。そして、感染歴と最も関連性の高い症状に基づいて、各年齢層の指数を算出しました。この指数は、持続した症状のそれぞれに割り当てられたスコアを合計することによって算出されたもので、スコアが高いほど新型コロナ感染歴との関連性が高いことを示しています。


その結果、乳幼児では、食欲不振(5点)、睡眠障害(3.5点)、痰を伴う咳(3.5点)、空咳(3点)、鼻づまり(0.5点)、未就学児では、日中の倦怠感/眠気/活力低下(6.5点)、空咳(3点)という結果でした。新型コロナ感染症を患った乳幼児のうち、約14%が4点以上の指数を示し、新型コロナ後遺症の可能性が高いと判断されました。一方、就学前児童では約15%が3点以上の指数で、これも新型コロナ後遺症の可能性が高いと分類されました。そして、指数が高い参加者は、全体的な健康状態が悪く、生活の質が低く、発達の遅れを示す傾向があったことが分かりました。


以上から、COVID-19に罹患すると約1割強の子どもたちが持続性の後遺症に悩まされ、発達の遅れも認められる模様です。

米国からの報告なので、そのまま日本の子どもたちに当てはまるわけではありませんが・・・COVID-19は子どもたちであっても、かからないほうが良い病気だと思います。 (小児科 土谷)