意外なことに、フルーツジュースには糖尿病の予防に効果があるみたいです( The British journal of nutrition. 2025 Jul 28;134(2);89-96.)。

Inverse association between fruit juice consumption and type 2 diabetes among individuals with high genetic risk on type 2 diabetes: the Japan Multi-Institutional Collaborative Cohort (J-MICC) study | British Journal of Nutrition | Cambridge Core

 

2型糖尿病の多遺伝子リスクスコア(PRS)に基づいて、フルーツジュースと2型糖尿病の関連性について、異なる遺伝的リスクを有する群において、フルーツジュースが2型糖尿病のリスクに異なる影響を与えるかどうかを検討しました。

日本人1万3,769人を対象とした横断研究である日本多施設共同コホート研究(J-MICC)のデータを使用し、主な曝露因子はフルーツジュースの摂取頻度で「飲まない/1日1杯未満または1日1杯以上」と分類しました。2型糖尿病のPRSとして、東アジアの集団を用いて開発されたPGS002379を選択しました。主要なアウトカムは、参加者が報告した医師の診断に基づく2型糖尿病としました。

 

その結果、2型糖尿病のPRSが高い群では、フルーツジュースの摂取と2型糖尿病の間に有意な逆相関が認められました(1日1杯未満でオッズ比[OR]:0.78、95%信頼区間[CI]:0.65~0.93、1日1杯超でOR:0.54、95%CI:0.30~0.96)。その一方、この関連はPRSが低い群では認められませんでした。フルーツジュースの摂取は、とくに遺伝的に2型糖尿病の高いリスク群で、2型糖尿病と逆相関していました。

 

以上から、遺伝的リスクが高い人ほど、適度にフルーツジュースを飲むことで糖尿病にかかりにくくなることが分かりました。

 

てっきり糖尿病という視点からは体に良くないのかな?と思っていましたが、遺伝的リスクが高い人にとっては適度なフルーツジュースの摂取は良い方向に働くみたいですね。 (小児科 土谷)