小児期の肥満は、成人になってからの疾患リスクにどんな影響を与えるのでしょうか( Obesity (Silver Spring, Md.). 2025 Nov 18; doi: 10.1002/oby.70072.)。
15~60歳までの性別特異的な疾患診断パターンが、小児期のBMIによって異なるかどうかを調査するため、コペンハーゲン学校健康記録登録簿中の1962~96年生まれで体重・身長が測定された児童11万2,952例(女子5万5,603例)を対象に、7歳時のBMIを低体重(4.3%)、正常体重(83.1%)、過体重(9.2%)、肥満(3.5%)に分類しました。病院ベースの診断は、全国登録データから取得し、BMI群ごとに頻度の高い疾患上位50種について、性別別の累積発生率を算出しました。
その結果、小児期に肥満であった人は、60歳までの病院での診断件数の推定値が高く、女性で18.2件(95%信頼区間[CI]:16.9~19.5)、男性で15.1件(95%CI:13.8~16.4)でした。正常体重の人の診断件数の推定値は、女性で14.7件(95%CI:14.5~14.9)、男性で11.7件(95%CI:11.5~11.8)でした。
小児期に肥満であった女性と男性において、60歳までの診断で最も多かったのは、成人期の過体重(36.4%)と肥満(11.8%)でした。小児期のBMI区分によるその他の疾患の差は僅かでした。
以上から、小児期に肥満だった人は、成人してから診断件数が多かったことが分かりました。
見附市の子どもたちも毎年生活習慣病健診を受けていますが、子どものうちから取り組むことはとても大事なことです。
是非、今後も継続していって欲しいと思います。 (小児科 土谷)

