どんな病気?

ムンプスウイルスによって主に唾液腺(耳下腺、顎下腺、舌下腺)に炎症が生じます。耳下腺の場合は耳の前の頬が腫れ、触っただけで痛くなります。周囲のリンパ節も腫れるので、あごの輪郭がぼやけるような感じになってきます。耳下腺が腫れずに、あごの下の顎下腺や舌下腺だけ腫れる場合もあります。

合併症には精巣炎、髄膜脳炎、急性膵炎、難聴などがあります。診断は臨床的に行い、治療は対症療法です。予防には予防接種が効果的です。

どんな症状?

明らかな症状を出さずに終わる不顕性感染から、発熱を伴う場合、片側しか腫れない場合、両側が時間差で腫れる場合など、さまざまな形態をとります。唾液腺が腫れる期間も数日から1~2週とさまざまです。

初発症状は耳の下の腫れと痛みです。「物を噛むと痛い」「酸っぱいものを見ただけで痛む」といった訴えもよくあります。発熱は37~38℃台程度のことが多く、2~3日で解熱します。耳下腺の腫れ・痛みも3~7日で治まっていきます。

 

経過中に頭痛を伴うことが多く、軽い無菌性髄膜炎を起こしているものと推察されますが、強い髄膜炎症状(高熱・頭痛・嘔吐)で入院治療を要するケースは数%に過ぎません。合併症としてムンプス難聴と(思春期以降の男性で)精巣炎(女性では卵巣炎)に要注意です。ムンプス難聴になると回復が望めない場合も多く、精巣炎では高熱と陰嚢部の痛み・腫れをきたして不妊症の原因になる可能性があります。そのほか、腺組織である膵臓などにも炎症が及ぶことがあります。

こんな時は要注意です!

以下の症状がある時は必ず医療機関を受診しましょう。

  1. 突然聴こえなくなった(片耳の場合が多いので、耳元のところで指擦りをしてみてください。)
  2. 子供がテレビに近づき片耳を寄せて聞いている
  3. ひどい頭痛、発熱、嘔吐、けいれんなどの症状がある。
  4. 熱が5日以上続いて治らない。
  5. 男性では睾丸の痛み、女性では下腹部痛がある。

どんな治療をするの?

根本的な治療薬がないため、治療は対症療法中心です。痛みや発熱に応じて、症状を和らげます。

どうやって予防するの?

最も有効な予防法はワクチン接種です。おたふくかぜワクチン(ムンプスワクチン)は通常1歳と就学前の2回接種する機会があります。予防接種によって発症をかなり防げるほか、罹患しても症状が軽減し、難聴などの重い合併症も予防できます。
日常の予防としては、手洗い、マスク着用が有効です。

いつから登園・登校できますか?

学校保健安全法では、「耳下腺、顎下腺、舌下腺の腫れが現れてから5日が経過し、全身状態が良好になるまでは、保育園に行くことはできない」と定められています。

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)になったら、少なくとも発症から5日間は保育園を休むことになると考えておきましょう。