今回はHPVワクチンに関連した話題(JAMA Pediatr. 2025 Dec 1;179(12):1326-1334.)です。
米国のHPVワクチン導入から17年後の人口レベルでの有効性と集団免疫について調べています。
米国でHPVワクチンが承認された2006年から2023年までに、オハイオ州シンシナティ市で横断調査を6回実施し、16型や18型などワクチンがカバーしているHPVの陽性率がどう変化したか、接種者と未接種者の両方について調査しました。参加者は年齢13~26歳の性交歴がある女性とし、6回の調査に合計2335人が参加しました。2006年に0%だったワクチン接種率は、少なくとも1回受けた人を含めると2023年には82.1%に増加していました。
参加者全体では、2価ワクチンがカバーする型のHPV陽性率は、第1回の27.7%から第6回の0.4%に減少していました。同様に4価ワクチンでは35.4%から2.1%に、9価ワクチンでは48.6%から11.8%に減少しました。ワクチン未接種者でも、2価ワクチンがカバーする型のHPV陽性率は第1回の25.8%から7.3%に減少、4価ワクチンでは25.3%から6.1%に、9価ワクチンでは42.7%から31.1%に減少していました。
以上から、推奨回数を完了していない人や未接種者を含めても、HPVワクチンがカバーする型の陽性率が下がっているため、集団予防効果があることが示唆されました。
自治体からHPVワクチンの案内が届いたら、ワクチン接種をご検討ください。 (小児科 土谷)

