院長先生のブログ
母子手帳
乳児健診をしながら、ふと思い出しましたが、本日は母子健康手帳が発行された日です。
1948(昭和23年)年5月12日に当時の厚生省(現:厚生労働省)が母子手帖(今の母子健康手帳)の配布を開始しました。当時は感染症対策に乏しく、栄養失調も激しかったことから、妊娠中の母親と産まれてくる子どもの健康を守ることを目的に、妊娠期間の定期診断、母子の健康状態、摂取した薬の種類や量、病状発症時の状態などを記録するための手帳が発行・配布されることになりました。
そして、母子手帳は、出産時の状態、定期検診の内容、病歴、予防接種の有無とその種類、アレルギー反応など出産後の母子の健康状態を記録・管理する役割も担っており、「母子手帳を見れば小児科医が知りたいことが何でも分かる!」という優れものなんです。
母子手帳は日本発祥とされていますが、便利なので、母子健康手帳を導入する国や地域が増えています。
優れものの母子手帳、小児科を受診する際は忘れずに持参しましょう! (小児科 土谷)