自分の出身高校には「耐久レース」というマラソンイベントがあります。

当時の本大会の走行距離、32km!(現在は27km)

 

本番、練習の時から、ダンプが行き交うザ・農道をひたすら走らされていましたが・・・

当時は「大気汚染がひどいと、走行タイムも悪化するのでは?」「排気ガスでかえって体に悪いんですけど!」と走りながらに思っていましたw

そんな疑問を解決してくれそうな研究を見つけたので紹介します(Sports medicine (Auckland, N.Z.). 2024 Dec 18; doi: 10.1007/s40279-024-02160-8.)。

Running on Fumes: An Analysis of Fine Particulate Matter’s Impact on Finish Times in Nine Major US Marathons, 2003–2019 | Sports Medicine

 

米国で定期的に行われている9件の大規模なマラソン大会の2003~2019年のデータ(計140大会分)を利用して、選手の完走タイムと当日の大気汚染レベル(PM2.5濃度)との関連を検討しました。解析対象サンプル数は、男性が150万6,137件、女性は105万8,674件でした。

 

解析の結果、大会当日のPM2.5濃度が1μg/m3高いごとに、男性選手の平均完走時間は32秒(95%信頼限界30~33)、女性選手は25秒(同23~27)長いことが分かりました。また、完走タイムの中央値で全体を二分して比較すると、記録上位の選手の方が、大気汚染による記録低下の影響がより強く認められました。

 

以上から、マラソンレース時の大気汚染のレベルも、走行タイムを左右する因子の一つであることが分かりました。大気汚染のレベルが高いほど、選手の走行タイムが悪化するようです。

 

高校生の時から「大気汚染がひどい環境で、良い記録なんて出るはずない」と思っていましたが、思っていた通りの結果でした。マラソンを完走できるような人アスリートにさえ、大気汚染は悪影響を及ぼすようです。

 

こういう観点からも、大気汚染物質の排出削減を進めていってほしいものですねw (小児科 土谷)