「子どもが頭をぶつけました」という相談はとても多いです。
一般的な日常生活で発生しうる受傷機転の場合、子どもの頭部外傷のほとんどは軽度で、命に関わることはあまりありません。
ただし、中にはすぐに対応が必要な「重要なサイン」もあります。この機に理解を深めておきましょう!
すぐに医療機関を受診した方が良い場合(要注意)
受傷後24時間は症状が変化する可能性があるため、慎重に経過を観察しましょう。
以下のような症状が見られた場合は、すぐに最寄りの小児科や救急外来の受診をおすすめします。判断に迷ったら医療機関を受診しましょう。
ぶつけた直後〜数時間以内に見られる症状
- 90cm 以上の高さから落下した(2歳未満)、150cm以上の高さから落下した(2歳以上):高い所から落ちた
- 意識が一時でもなくなった(数秒でも)
- 外傷後に「けいれん」を起こした
- 元気がなくぼーっとしている:傾眠傾向
- 繰り返し嘔吐する(連続しない3回以上の嘔吐;1回のみの嘔吐は経過観察でもOKなことも)
- 頭痛がどんどん強くなる
- 視線が合わない、目の焦点が定まらない
- 手足の動きがおかしい、左右差がある:神経学的所見がある場合
- 耳や鼻から出血や透明な液が出ている:頭蓋骨底の損傷
- 頭の一部がへこんでいる、腫れが急激に大きくなる:骨折の可能性
- 生後6か月未満の乳児が受傷した場合
これらは「頭部CT検査の検討が必要」とされる症状です。いつもと様子が違う場合は必ず医療機関を受診しましょう。
特に、一見して重篤な症状がある場合は、すぐに画像検査が可能な医療機関を受診することをお勧めします。
とりあえず、ご家庭で様子を見ても良い場合
以下のような場合は、ご家庭で経過を見守るという選択肢もあります。ただし、ご家庭では24時間ほどお子さんをきちんと見守りましょう。
- ぶつけた直後にすぐ泣いた
- 意識はしっかりしていて、いつも通り遊んでいる
- 嘔吐は1回のみで、すぐに元気になった
- 眠っても起こせば反応がある
- (5cm未満の)軽い腫れやたんこぶがあるが、本人が落ち着いている
自宅でお子さんを見守るときのポイント
以下のポイントに注意して、頭をぶつけた後24時間は注意深く見守りましょう。
- いつもと比べて反応や様子がおかしくないか
- 繰り返し吐いたり、頭痛を訴えていないか
- 寝ているときに呼びかけて目を開けるか
- 動き方、歩き方がいつも通りか
子どもが頭をぶつけたときの観察ポイントは、「どんなふうに」「どのくらいの高さから」ぶつけたのか?「その後のお子さんの様子」がどうなのか?です。
お子さんをよく観察しましょう。
受診の判断に迷ったらかかりつけの医療機関に相談したり、#8000等を利用しましょう。

