院長先生のブログ
聖母被昇天
8月15日はカトリック教会の典礼暦では聖母被昇天の祝日にあたります。
我が家(実家)は仏教ですが、何故かカトリック教会系の幼稚園に通っていたので、こういうイベントは今でも何となく覚えていたりしますw
「聖母被昇天」は、聖母マリアの死後、その肉体と霊魂が天に召されて、神の救いにあずかり、神から栄光を受けたことを指しており、聖母の被昇天はキリストによる救いにあずかる人たちの象徴として、信じるすべての人たちの救いへの希望を表現しています。
ピーテル・パウル・ルーベンス『聖母被昇天』1624〜1626年
全体的に柔らかに、ドラマチックな動きを持って、天上に向かう聖母マリアを描いた作品です。
聖母マリアの周りには、小さな天使がたくさん描かれ、マリアを天上へと運んでいます。
画面上方(左)では、大きな天使が2人、バラの花でできた冠を聖母マリアに被せようとしています。
画面の下半分には、12使徒と3人の女性が石の墓が空になっているのを不思議そうに覗き込んでいる姿が描かれています。ちなみに、聖母マリアに向け手を差し出しているのは、使徒ヨハネです。
蛇足ですが、フランダースの犬でネロがいつも見ていたものが「聖母被昇天」です。
そして、今日は8月15日、終戦記念日です。
聖母マリアの取次ぎを願いながら、平和を祈りたいと思います。 (小児科 土谷)