アトピー性皮膚炎患者の生活にまつわる疑問に答えてくれるような論文( The British journal of dermatology. 2025 Nov 10; pii: ljaf417.)を見つけたので紹介します。
今回の試験では、438人のアトピー性皮膚炎患者(16歳未満108人)を対象に、入浴の頻度が症状に与える影響について検討されました。入浴は、シャワーだけを浴びる場合とバスタブに身体を浸す場合の双方を含めました。対象者は、4週間にわたり、週に1〜2回入浴する群(220人)と毎日(週に6回以上)入浴する群(218人)にランダムに割り付けられました。主要評価項目は、週に1回、POEM(patient oriented eczema measure)を使って患者が報告したアトピー性皮膚炎の症状でした。
その結果、ベースライン、および1、2、3、4週目の平均POEMスコアは、毎日入浴した群でそれぞれ14.5点、11.7点、12.2点、11.7点、11.6点、週1〜2回入浴した群ではそれぞれ14.9点、12.1点、11.3点、10.5点、10.6点でした。両群間の4週間の平均POEMスコアの調整差は−0.4(95%信頼区間−1.3~0.4、P=0.30)で、有意な差は認められませんでした。
以上から、入浴の頻度が毎日でも週に1~2回でも、入浴がアトピー性皮膚炎の症状に与える影響に違いはないようです。
日常生活にはアトピー性皮膚炎の症状に影響を及ぼす可能性があるものは沢山ありますが、(今回の結果から)アトピー性皮膚炎の患者さんでも自分に合った入浴頻度を選んでも良いようです。
今回のような「アトピー性皮膚炎患者の生活にまつわる疑問」に答えてくれる論文をまた探してみようと思います。 (小児科 土谷)

