院長先生のブログ
災害に備えよう アレルギー
災害時の子どものアレルギー疾患への対応方法や避難所での生活上の注意点や災害派遣スタッフへの注意事項について、簡単に紹介させて頂きます。
詳細は下記HPをご覧下さい!
災害時の対応|一般社団法人日本小児アレルギー学会 (jspaci.jp)
災害時の対応 – アレルギーポータル (allergyportal.jp)
◆気管支喘息
喘息発作の引き金となるものを避けましょう:ホコリや煙などは喘息発作の引き金になります。
寝具や瓦礫からたつホコリやたき火、たばこ、線香の煙などの煙には注意しましょう!
発作の予防薬は毎日継続しましょう!
発作時は気管支拡張薬などを適切に使用しましょう!:緊急時に使用する薬剤は普段から用意しておきましょう。
◆食物アレルギー
必ず食物アレルギーがあることを周囲の人に伝えましょう!:原因となる食物を誤って食べさせないことが大事です。食物を配る人に必ず食物アレルギーがあることを伝えましょう。
緊急時に使用する薬剤と対応方法について、準備と確認をしておきましょう!:アレルギー症状が出た場合に使用する緊急時使用薬剤を普段から用意しておきましょう。アレルギー症状が出た場合の対応方法についても、主治医に確認して起きましょう。
◆アトピー性皮膚炎
できるだけ清潔を保ちましょう!:シャワーや入浴が出来ない場合、適温の温度のお湯でぬらしたタオルを用いて、全身についた汗やほこりを優しく拭いてあげましょう。拭き終わったら、普段使用している保湿剤と外用剤(ステロイド軟膏ほか)をきちんと塗布しましょう。
いつもよりワンランク上の対応をしましょう:シャワーや入浴などが出来ない状況が長期間続くと、皮膚の調子が悪化する可能性があります。普段からステロイド外用剤を使用している人はいつもより強めのステロイド外用剤に、普段保湿剤だけを使用している人は早めにステロイド外用剤を開始しても良いでしょう。
病状を説明して、シャワーや入浴の優先利用を:シャワーや入浴が可能な状況では、シャワーや入浴の優先利用が可能であるか、係のスタッフに尋ねてみましょう。
アレルギー疾患を含めて、基礎疾患のある小児が被災する可能性はあります。
「備えあれば憂い無し」
平時の備えが大切です! (小児科 土谷)