メニュー

   

お電話

見附市小児科 2023年春開院 みつけこどもクリニック | 小児科一般診療・予防接種・乳児健診 見附市

家族で食事することは大事です

家族で食事を取ることが小児および青年の心理社会的効果にどんな影響を及ぼすか調べら論文( Canadian family physician Medecin de famille canadien. 2015 Feb;61(2);e96-106.)です。

Systematic review of the effects of family meal frequency on psychosocial outcomes in youth | The College of Family Physicians of Canada (cfp.ca)

Ovid社のデータベースを使用し、MEDLINE(1948年から2011年6月5週目まで)とPsycINFO(1806年から2011年7月1週目まで)の検索で文献を特定しました。

単独または組み合わせて使用した見出しとキーワードは、(1)family、 (2)meal、(3)food intake、(4)nutrition、(5)diets、(6)body weight、(7)adolescent attitudes、(8)eating behaviour、(9)feeding behaviour、(10)eating disordersで、関連する参考論文についても検討を行いました。

上記検索で得られた1,783編の論文について、以下の基準を満たすことで絞り込んだ結果、14編の論文が基準に合致しました。
1.査読のある英語論文雑誌に掲載されている
2.小児および青年を含んでいる
3.小児および青年の心理社会的アウトカム(薬物使用、摂食障害、抑うつなど)に対する家族の食事の役割を検討している
4.データ解析の統計方法を含む試験デザインが適切である

 

その結果、頻繁に家族で食事をとっていること、青年での摂食障害、飲酒、薬物使用、暴力的な行動、抑うつ、自殺企図は負の相関関係を示していました。

また、頻繁に家族で食事をとることは、自尊心の向上や学校での成功は正の相関関係を示していました。男女差があり、女性のほうがより顕著な結果を示していました。

 

「家族一緒に食事をとる」ことは小児および青年にとって心理社会的によい効果をもたらします(その効果は女児のほうが大きい)。

是非、保護者の方々には覚えておいて欲しいですねw (小児科 土谷)

 

この記事をシェアする