院長先生のブログ
エンジェルフライト 国際霊柩送還士
今回読んだ本「エンジェルフライト 国際霊柩送還士」(佐々涼子 集英社)
「エンジェル フライト —国際霊柩送還士—」は、海外で亡くなった日本人を日本の遺族のもとへ送り還し、日本で亡くなった外国人の方を遺族のもとヘ送り還す方々の職業を意味します。
「人が人を弔うことの本質」とは何かを探る、ノンフィクション作品です。
エアハース・インターナショナルという企業の草創期から現在までの成長を記録し伝えるとともに、そこで働く人々の生き方をリアルに伝えています。
タンザニアのラファエルの言葉「みんないつかは死ぬ。とても自然なことだ。でも家族は地球のいろいろな場所で待っている。だから私たちは一生懸命送り届ける」がとても印象に残りました。
本当に素晴らしい職業だと思います。
最後に、作品の「おわりに」から。
──エリザベス・キューブラー・ロス──
生きなさい。ふり返っていのちを無駄にしたと後悔しないように。
生きなさい。してきたことを悔やみ、別の生きかたを望むことのないように。
正直で、じゅうぶんな人生を生きなさい。
生きなさい。
積みっぱなしにしないで、読んで良かったと思えた1冊でしたw (小児科 土谷)