院長先生のブログ
世界の果てのこどもたち
隙間時間で読ませて頂いた1冊です。
「世界の果てのこどもたち」 中脇初枝著(講談社)
戦時下に満州で出会った3人の少女が、その後につらい体験をするお話です。
中国残留孤児、在日朝鮮人、空襲孤児の3人の人生。
特に、高知県の村から満州開拓団として、移民した珠子。
終戦後、中国人からの襲撃、ロシア人の侵入、これらの中で暴力的に、あるいは病気などで多くの人が亡くなってしまいます。珠子も母親とはぐれ誘拐され、中国人夫婦に売られてしまいます。
こんなとんでもない不幸人生のなか、中には良い人もいて、本人も落ち込まず生きていくんです。
流れが良く、読後感も良いです。
青少年に読んでほしい作品でしたw (小児科 土谷)