院長先生のブログ
クリスマス 2024
クリスマスの絵画というと、聖家族を囲むように羊飼いや動物たちが描かれた作品を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。いわゆる「羊飼いへの告知」の場面ですw
『羊飼いへの告知』 ゴバート・フリンク
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ルカによる福音(第2章8-15)
さて、その地方で、羊飼いたちが野宿をしながら、羊の群れの夜番をしていた。
すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。
御使いは彼らに言った。
「恐れることはありません。見なさい。私は、この民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。あなたがたは、布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりごを見つけます。それが、あなたがたのためのしるしです。」
すると突然、その御使いと一緒におびただしい数の天の軍勢が現れて、神を賛美した。
「いと高き所で、栄光が神にあるように。地の上で、平和がみこころにかなう人々にあるように。」
御使いたちが彼らから離れて天に帰ったとき、羊飼いたちは話し合った。
「さあ、ベツレヘムまで行って、主が私たちに知らせてくださったこの出来事を見届けて来よう。」
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モーセも、ダビデも羊飼いでした。
イエス・キリストが生まれた時代、羊を夜通し世話をするため安息日を守ることができず、住む家もない彼らは価値のない存在とされていました。そんな羊飼いたちの元に天使のお告げがあったのです。
民全体、全世界の人のためにお生まれになった救い主。
羊飼いたちに降誕が知らされたということは、救いから漏れてしまう人は一人もいないことの証なのです。
そして、宿屋で生まれていたのなら、貧しい羊飼いはイエスに会うことができませんでした。
貧しい馬小屋の飼馬桶に眠っていたからこそ、救い主の最初の目撃者に彼らはなれたという訳です。
神の粋な・優しい「はからい」を感じてしまうクリスマス。
皆様、素敵な1日をお過ごしください。 (小児科 土谷)