院長先生のブログ
デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか
月はじめの1冊です。
「デンマーク人はなぜ4時に帰っても成果を出せるのか」 針貝有佳 著
幸福度世界トップクラスでありながら、国際競争力ナンバーワンの国デンマークについて書かれた本で、デンマーク人の働き方とそれを支える基本的な「モノの考え方」が主題です。
- 日本との違いは、時代に合わせて前進する際に、現行のシステムを併存させるか、古いシステムをバッサリ切り捨てるかという違い
- 日本との大きな違いを感じたのは、実は失敗に対する考え方だった。特にリーダーの立場にいる人が、部下の失敗に寛容だからこそ、社員は失敗を恐れずに安心して自分が向かう。最適解を信じて動くことができる。
- 人生で1番大事なことは楽しむこと。新しい人に出会うこと。
- ワークはあくまでもライフを充実させるための手段であり、両者がトレードオフの関係になってはいけない。ワークとライフはお互いをポジティブに補い合うような相互補完関係にしなければならないのだ。
- 私たちは目の前のタスクをこなすことが仕事であると錯覚しがちだが、それよりも一人ひとりの社員が大きな文脈における自分の役割を理解して動けるようになったほうが組織の機動力が高まる
などなど。。
高い国際競争力は「先見の明」と「変化に柔軟に対応する力」に支えられていることが分かります。
ただし、彼らの働き方を決めているのは、そのような仕事の仕方というより「人生の優先順位をどう考えるか」にあるようです。
医療分野でも「働き方改革」が叫ばれる時代に、どのように仕事と向き合うべきか、とても参考になる本でした。 (小児科 土谷)