今回は、初回電気ショックが与えられるまでの時間と除細動成功率との関係について検討したオランダの研究( Circulation. 2024 Oct 27; doi: 10.1161/CIRCULATIONAHA.124.069834.)を紹介します。
オランダ北ホラント州で進行中の心肺蘇生に関する研究データを用いて、目撃者がいる状態で院外心停止を起こした患者3,723人を対象に、初回電気ショックが与えられるまでの時間と除細動成功率との関係について検討しました。
患者は、最初に記録された心電図リズムで心室細動(VF)が確認されおり、初回電気ショックまでの時間は、最初の緊急通報からいずれかの除細動器によって最初の電気ショックが行われるまでの時間と定義されました。
その結果、除細動成功率は、心停止から最初の電気ショックまでの時間が6分未満の場合では93%であったのに対し、16分を超えると75%に低下することが明らかになりました。
また、緊急通報から心室細動(VF)が続く時間が1分増えるごとに、VFが停止しない確率が6%上昇し(調整相対リスク1.06、95%信頼区間1.04〜1.07)、正常なリズムに戻る確率が4%低下し(同0.96、0.95〜0.98)、生存退院する確率が6%低下(同0.94、0.93〜0.95)することが分かりました。
以上から、除細動器による初回電気ショックが行われるまでの時間が1分増えるごとに、心停止から生き延びる確率が6%低下することが分かりました。
医療施設内での突然の心停止例にはもちろんのこと、一般市民によるAEDの使用も、これから更に普及・浸透していってほしいものですw (小児科 土谷)


