家事や散歩などの軽強度運動には、メタボリックシンドロームなどに該当する人の死亡リスクを低下させる効果があるみたいです(Journal of the American Heart Association. 2026 Jan 07;e046271. doi: 10.1161/JAHA.125.046271.)。
2003~2006年の米国国民健康栄養調査(NHANES)に参加した成人7,246人のデータを用いて、軽強度運動の実施状況とCKM症候群のステージとの関連が検討されました。
ちなみに、CKM症候群とは、過体重、高血圧、脂質異常、高血糖、腎機能低下などがあって、心筋梗塞や脳卒中、心不全などのリスクが高くなっている状態のことです。
CKM症候群のステージは0~4に分類され、ステージ0は、健康上のリスク因子がない状態、ステージ1は過体重や糖尿病前症に該当する状態で、ステージ2はCKM症候群の構成因子が複数併存するか、腎機能低下が進行している状態。ステージ3は、腎機能低下がより進行していて心臓病や脳卒中の高リスク状態で、心臓病や脳卒中などを既に発症後の場合はステージ4に該当します。
NHANESでは、ウェアラブルデバイスにより最大7日間の身体活動が把握されました。
解析の結果、軽強度運動がCKM症候群のステージの低さ、および、中央値14.4年の追跡期間中の死亡リスクの低さと有意に関連していた(例:1日の軽強度運動の時間が1時間長いごとに、死亡リスクが14~20%低下するという関連あり)。
また、CKM症候群のステージが高い人では軽強度運動を行う時間が長いほど、メリットがより大きいことも明らかになりました(例:軽強度運動を1日に90分行っている人と2時間の人を比べた場合(わずか30分の違いでの比較)、ステージ2では死亡リスクに2.2%の差があり、ステージ4では4.2%の差が見られた)。
以上から、心血管・腎・代謝(CKM)症候群に該当する人では軽強度運動に充てる時間が毎日1時間多いことが、14年間での死亡リスクが14~20%低いことと関連していることが分かりました(軽強度運動はエネルギーの消費増大、血液循環の改善などを介して健康の維持・増進につながると考えられています)。
自分も座ってばかりの生活だし、中年だし、高血圧だし~のハイリスク人なので、生活改善しなきゃです。
まずは、軽い運動から始めてみようかなw (小児科 土谷)

