今回はCOVID-19に認められる味覚・臭覚障害に関するイタリアからの論文（JAMA Otolaryngol Head Neck Surg. 2020;146(8):729-732. ）です。

2020年3月19日～3月22日の間にイタリアのトレヴィーゾ地域病院で連続的に評価された軽症の成人（18歳以上）COVID-19患者202人を対象としたものです。前述の軽症者に質問ベースで味覚・臭覚について調査しました。

発症から4週間の時点で、48.7％は完全に味覚・臭覚が回復し、40.7％で状態の改善、10.6％で症状の残存・増悪があることが分かりました。

味覚・臭覚障害を呈したCOVID-19患者の1割は1ヶ月後も嗅覚・味覚異常が続いていた模様です。なかなか厄介ですね。。　（小児科　土谷）