院長先生のブログ
新潟県の感染症情報
1月29日から2月4日までの新潟県の感染症情報です。
◆新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数は全県で18.92です。
*今週の定点当たり報告数は、前週の14.84に比べ、1.27倍に増加しました。
*新型コロナウイルス感染症入院サーベイランスにおいて、県内13の基幹定点医療機関からの定点当たりの報告数は5.00(実数65例)と前週の3.92(実数51例)に比べ増加しました。
◆インフルエンザの注意報基準を超えています。
*定点当たりの報告数が全県で15.70と前週の17.67に比べ減少しました。国の示す注意報基準(定点当たり10)を超えました。
◆咽頭結膜熱の警報を発令しています。
*定点当たりの報告数が全県で3.18と前週の2.84に比べ増加しました。国の示す警報基準(定点当たり3)を下回りましたが、終息基準(定点当たり1)を超えているため、警報を継続します。
◆定点報告
全県に警報を発令している疾病:咽頭結膜熱(警報基準3、終息基準1)
国の示す警報基準以上となった管内のある疾病:
咽頭結膜熱(警報基準3):新潟市、新発田、三条、十日町
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(警報基準8):三条、上越
手足口病(警報基準5):十日町
急性出血性結膜炎(警報基準1):三条
◆上記以外の感染症に関する情報は下記HPを参照してください
新潟県感染症情報(週報速報版)をお知らせします 令和6年第5週 – 新潟県ホームページ (niigata.lg.jp)
◆クリニック周辺の感染症情報
*園児を中心にアデノウイルス感染症が継続して流行しています。ご注意ください。アルコール消毒等が効きにくいため、石けんと流水による手洗い、うがい、咳エチケットといった基本的な感染対策の徹底をおねがいします。
*インフルエンザが流行しています。一部の地域でインフルエンザBも目立つようになってきました。
発熱や咳などの症状がある場合は、外出を控えてください。やむを得ず外出される場合にはマスクを着用するとともに、手洗いの励行など基本的な感染対策の徹底をお願いします。
*新型コロナ感染症が園児・学童を中心に目立つようになってきました。今後の流行状況にご注意ください。基本的な感染症対策を徹底しましょう。
*溶連菌感染症が相変わらず流行しています。ご注意ください。
*嘔吐・下痢の胃腸炎症状で来院する患者さんが増えてきました(外来で点滴をするお子さんも増えています)。手洗いをきちんと行いましょう。
*冬も本番。多彩な感染症が増えており、一部の感染症では迅速診断キットや抗菌薬が間に合わない状況です。手洗いの励行など基本的な感染対策の徹底するとともに、発熱や咳などの症状がある場合は、外出を控え、きちんと治ってからにしましょう! (小児科 土谷)