院長先生のブログ
新潟県の感染症情報
11月13日から11月19日までの新潟県内の感染症情報です。
◆新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数は全県で2.16です。
*今週の定点当たり報告数は、前週の2.30に比べ、0.94倍に減少しました。
*新型コロナウイルス感染症入院サーベイランスにおいて、県内13の基幹定点医療機関からの定点当たりの報告数は1.38(実数18例)と前週の0.62(実数8例)に比べ増加しました。
◆インフルエンザの定点当たりの報告数が国の示す注意報基準を超えています。
*定点当たりの報告数が全県で19.78と前週の13.55に比べ増加しました。国の示す注意報基準(定点当たり10)を超えています。
*複数の保健所管内で注意報基準を超え、学校や児童福祉施設における集団発生も報告されており、十分な注意が必要です。
◆定点報告
全県に警報を発令している疾病:
国の示す警報基準以上となった管内のある疾病:
インフルエンザ(警報基準30):新発田、村上、佐渡
咽頭結膜熱(警報基準3):新潟市
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(警報基準8):三条
◆上記以外の感染症に関する情報は下記HPを参照願います。
新潟県感染症情報(週報速報版)をお知らせします 令和5年第46週 – 新潟県ホームページ (niigata.lg.jp)
◆クリニック周辺の感染症情報
*園児・学童を問わず、溶連菌感染症が増加しています。
*園児・学童を問わず、インフルエンザAを依然として認めます。学級閉鎖をした小学校もあります。熱や咳などの症状がある場合は、外出を控えてください。
*一部の保育園で手足口病や急性胃腸炎、ヒトメタニューモウイルス感染症が流行しています。ご注意ください。
*新型コロナ感染症、アデノウイルス、RSウイルス感染症などはピークアウトした模様です。
*一気に寒くなり、先週同様様々な感染症が流行しています。特に、インフルエンザ、溶連菌感染症に至っては、治療薬であるタミフルや抗生剤が品薄で入手困難な状況です(診断できても治療薬がない状況)。発熱や咳などの症状がある場合は、外出を控えてください!やむを得ず外出される場合はマスクを着用するとともに、手洗いの励行など基本的な感染対策の徹底をお願いします。 (小児科 土谷)