院長先生のブログ
落穂拾いの少女
以前、ポール・ピールの男の子の作品を紹介したので、今回は女の子ですw
『落穂拾いの少女(蝶々)』 ポール・ピール(1860〜1892年)
影も伸びてきた眩しい夏の午後。麦の束を抱えて歩く女の子。
穏やかな色調で、笑顔で見入ってしまう絵ですw
題名から想像すると、親のお手伝いで畑に散らばる麦の穂を拾い集めてきたのかもしれません。
麦の束をよく見ると、赤や白の花々が混じっています。
お手伝いをしつつ、綺麗な花々も喜々として摘んでいた少女の姿が目に浮かびますね。
そして、少女のそばには、やはり2匹の蝶々。
蝶は神様や天使の使いとされ、「美」「愛」「永遠」「不死・不滅」などの意味を持っているモチーフです。
ポール・ピールには、息子と娘、2人の子どもがいました。
「可愛い娘に、元気に成長してもらいたい」
親の願いと愛情が伝わってくる良い絵ですw
同じ落穂拾いでも、ミレーの場合は村人の生活実感が伝わって来ますが、この「落穂拾いの少女」は愛らしいので、何だかお家まで見守ってあげたい気持ちになりますね。 (小児科 土谷)