院長先生のブログ
新潟県内の救急業務の状況

今日は県内の救急業務の状況についてです。
新潟県内の救急業務の現況(令和5年度版) – 新潟県ホームページ (niigata.lg.jp)
救急車が出動した件数及び救急車で搬送した人員は、令和4年では112,235件の救急出動があり、99,719人が救急自動車で搬送されました(4.7分に1回救急車が出動し、年間で県民の22人に1人が救急車で搬送された計算)。表のごとく、増加傾向にあることが分かります。
救急車で搬送された人は、高齢者が68,100人(68.3%)と最多で、その割合は全国平均(62.1%)に比べて6.2ポイント高くなっていました。救急車で搬送された人のうち、軽症の方が38,534人(38.6%)と約4割を占めており、その割合は全国平均(47.3%)に比べて8.7ポイント低くなっていました。
覚知から現場到着までの平均所要時間は、10.0分でした(前年の9.8分に比べて0.2分長くなりました。また。全国平均(10.3分)と比べて0.3分短い)。覚知から医療機関への収容までの平均所要時間は、48.6分でした(前年の46.9分に比べて1.7分長くなりました。全国平均(47.2分)と比べて1.4分長い)。
心室細動による心停止が起こった場合、救命率は1分ごとに7-10%ずつ低下していきます。
救急車を待ってしまうと救命処置が始まるのが約10分後となるので、ほぼ救命率はゼロ、となってしまいます。その命、そばにいるあなたにしか守れないのが現状です。
是非、AEDの使用法を含めた救命処置を身につけて下さいね! (小児科 土谷)