一応、小児科なんで、お子ちゃま向けコンテンツも紹介します。絵本ですが・・。

 

「しあわせなハリネズミ」 藤野恵美(絵・小沢さかえ)

舞台となるのは森、ハリネズミから始まりモグラやウサギやリスといった小動物だけ登場します。


主人公のハリネズミは、友達がおらず「友達はいらない」と思っています。

思った事をそのまま口にし、その言葉はトゲトゲしています。ハリネズミだけにw

ハリネズミは自分が寂しいと気づいていても、気づかないフリをしています。

寂しくなるとハリネズミは1人家で趣味の刺繍をします。

物語の途中でハリネズミに友達ができます。

寂しさを紛らわすためにしていた「刺繍」が友達ができるきっかけとして一役買ったという訳です・・・(続く)

 

この絵本の状況を子どもの「思春期」に当てはめて考えてみると・・

この時期は、小学校高学年や中学生で、いわゆる “反抗期” に該当します。

友達や先生や親を煩わしいと思う事は特別珍しい事ではないでしょう。

(まさに作中の「友達はいらない」状態です)
家でも学校でも一人になれず、あっちこっちから束縛され指示されるので、今いる社会/現状から逃げたいと思う瞬間なんでしょう。


しかし、大人になってしまうと、束縛してくれる社会(会社や家族)がなければ食べていけませんし、絶対に1人では生きていけません。


この物語のハリネズミに、友達がいないために食べるのに困難になる瞬間が訪れてしまいます。

その様子は震えるほど寂しいもので、涙なしでは読めません・・・。


優しい言葉と、美しい絵で「友達の大切さ」を説く素晴らしい絵本です!

大人になった今だからこそ、「染みる絵本」だと思います。

(漢字は少なく、ふりがながふってあるので、小学校低学年からなら読めるかな?)

 

お時間のあるときに、皆さんも是非読んでみて下さい! (小児科 土谷)