生後6~8ヶ月健診の役割
赤ちゃんの姿勢が大きく変化する時期です。運動発達の評価や精神発達、離乳食の進み具合をチェックします。
赤ちゃんのこんなポイントを母子手帳や診察で確認しています!
- 寝返り
- お座り
- 視性立ち直り反射
- 微細運動の発達(物をつかむかどうか)
- 精神発達の評価
- 布かけ試験(ハンカチテスト)
- 音の方向を見る
- 離乳食を開始しているかどうか
よくある相談と育児のポイント
赤ちゃんとの接し方
寝返りやお座りが出来るようになると、赤ちゃんの行動は活発になります。周囲への関心が高まり、周囲の大人への欲求が大きくなる時期でもあります。玩具を手の届く範囲に置き、一緒に遊ぶと良いでしょう。母親と他人の区別が明確になるため、母親と一緒だと安心し、母親の姿が見えなくなると不安が増大します。お子さんの要求を受け入れ、豊かな応答をしてあげることが大切です。
皮膚のトラブルが多く認められます
乳児湿疹が多く認められます。きちんとスキンケア(清潔と保湿)を行いましょう。湿疹の改善が認められない場合は、外来でご相談ください。自己判断で、食事の除去は行わないようにしましょう。
離乳食が進まない
開始直後は量を食べられなくても心配無用です。離乳食を開始しても母乳を減らす必要はありません。母乳栄養児は鉄不足になりやすい為、鉄分を積極的にとって下さい。市販のベビーフードを利用するのも手です。食材を通じて感触や手の動きを学ぶ機会となる「手づかみ食べ」も大切な食行動のひとつです。
夜泣きがひどい
おむつを替える、授乳をするなど一通り試しても泣き止まないことはあります。「何をやっても泣き止まないことがある」ということを知っておきましょう。両親のイライラマネージメントが大切です。揺さぶって泣き止むことはありません。揺さぶられっ子症候群の原因になるため、絶対禁止です。
ご家庭での事故、誤嚥と誤飲に注意
寝返りなどを契機に、転落する危険性があります。うつぶせ寝も要注意です。手にした物は何でも口に入れるため、誤嚥・誤飲を起こす危険性があります。一人遊びをさせる場合は、安全面を十分に配慮しましょう!
生後6~8か月健診での診察チェックポイント、よくある相談について触れてみました。保護者の皆様からの相談は非常に多岐にわたります。可能な限り、保護者の皆様が安心できるように説明します。遠慮なく質問してください!

