これまでインフルエンザに対するタミフルの治療効果は「あまりたいしたことがない」という印象でしたが、子どものインフル感染ではタミフル投与により重篤な神経精神学的イベントの発症リスクが明らかに下がるみたいです(JAMA Neurol. 2025 Aug 4:e251995.)。

Influenza With and Without Oseltamivir Treatment and Neuropsychiatric Events Among Children and Adolescents | Neurology | JAMA Neurology | JAMA Network

 

アメリカ・テネシー州における子ども(5-17歳)の調査結果です。

要点だけまとめますが、2016年から2020年までの4年間において合計約69万人(年齢中央値11歳、女子50.3%)が調査対象となり、1,230件の重篤な神経精神学的事象(神経学的事象898件、精神医学的事象332件)が観察されました。神経精神的障害として多かったのは、気分障害(36.3%)と自殺または自傷行為(34.2%)でした。66.7%の症例でオセルタミビル(=タミフル)が処方されており、オセルタミビル投与群では非投与群と比較して、治療期間中および治療後の期間中ともに、重篤な神経精神学的イベントの発症リスクが約50%減少していたことが分かりました。


以上から、子どものインフルエンザに対するタミフル投与は、インフルエンザ関連合併症、特に神経精神的合併症のリスクを下げる可能性があるみたいです。

 

これまでの認識を改める必要があるみたいです。知識はその都度更新していかないとですねw (小児科 土谷)