心血管疾患(CVD)は依然として世界で最も多い死因です。
CVDによる死亡は世界中での全死亡の3分の1を占めていたことが報告されています( Journal of the American College of Cardiology. 2025 Sep 24; pii: S0735-1097(25)07428-5.)。
本研究では、世界疾病負担研究(GBD 2023)で対象とされた375種類の疾患の中でCVDに焦点を当て、1990年から2023年までの間に、世界の204の国と地域におけるCVD全体の負担を評価しました。また、虚血性心疾患、脳出血、脳卒中などのCVDの主要なサブ疾患や、CVDに影響を与える高血圧、喫煙、肥満、血糖異常、食事に関連するリスク(複数の食品・栄養素の不足や過剰摂取を総合した食事リスク要因)、大気汚染などの12種類の変更可能なリスク因子についても分析しました。
その結果、CVDによる障害調整生存年(DALY)は、1990年の3億2000万から2023年には4億3700万と1.4倍増加していました。また、CVDによる死亡者数も1990年の1310万人から2023年には1920万人に達していました。
CVDによるDALYの79.6%(3億4700万)は生活習慣に関連するリスク因子に起因することも判明しました。その内訳は、肥満や空腹時高血糖などの代謝リスク因子が67.3%、喫煙や飲酒、偏食などの行動リスク因子が44.9%、大気汚染や鉛曝露などの環境・職業リスク因子が35.8%でした。
さらに、2023年には世界でのCVD罹患者数は6億2600万人に達し、中でも虚血性心疾患(2億3900万人)と末梢動脈疾患(1億2200万人)の罹患者が多いと推定されました。このほか、多くの地域で男性のCVDによる死亡率は女性よりも高いことや、リスクは50歳を過ぎると急激に上昇すること、CVDによるDALYの最も低い国と最も高い国の間には16倍の差が認められることも判明しました。
「リスクは50歳を過ぎると急激に上昇する」なんて書いてあると、自分も該当するのでドキッとしてしまいますw
長続きすれば良いのですが、これからは健康に気を付けた生活を送りたいと思います。 (小児科 土谷)

