これまでに、さまざまな食事指標が健康と関連することが報告されています。そこで今回は、小児における喘息リスクと食事パターン・指標の関連について調べた論文を紹介します(BMC Pediatr. 2025 Nov 17;25(1):937. doi: 10.1186/s12887-025-06233-z.)。

Association between five dietary indices and childhood asthma: the mediating role of visceral adiposity indicators using NHANES data – PMC

 

National Health and Nutrition Examination Survey(NHANES)2011~2018年のデータを用い、3~5歳の1,695例を解析対象としました。ロジスティック回帰分析および制限付き三次スプラインを用いて、DASH(Dietary Approaches to Stop Hypertension)、AHEI(Alternative Healthy Eating Index)、HEI-2020(Healthy Eating Index 2020)、地中海食(MED)、およびDII(Dietary Inflammatory Index)5つの食事パターン・指標の遵守度と喘息有病率との関連を評価しました。さらに、Body Mass Index(BMI)、Lipid Accumulation Product(LAP)、およびVisceral Adipose Tissue Index(VAI)の媒介効果を、因果媒介解析により検討しました。

 

解析の結果、DASH、AHEI、HEI-2020、およびMEDへの高い遵守度は、喘息リスクの有意な低下と関連していました(調整オッズ比[OR]はそれぞれ0.93[95% CI: 0.90–0.97]、0.98[95% CI: 0.97–0.99]、0.98[95% CI: 0.98–0.99]、0.89[95% CI: 0.84–0.94])。さらに、媒介解析によりBMI、LAP、VAIがこれらの関連を有意に媒介していることが示されました(P<0.05)。

 

以上から、より健康的な食事パターンへ遵守させることは、小児の喘息リスクを有意に低下させることにつながる可能性があることが分かりました。また、DIIスコア高値の食事が喘息リスクと関連している可能性があることから、抗炎症食が喘息予防において重要な役割を果たし得ると考えられました。

 

食事は年齢を問わず「健康」に直結します。

日頃から不摂生の自分としては、耳が痛い話ですが・・・これからは自分も可能な限り、健康的な食事を摂るよう心がけたいと思いますw (小児科 土谷)