COVID-19感染後に静脈血栓・塞栓症が増えることも報告されています。

コロナ感染者約１万９千人について発症後30日間内に静脈血栓塞栓症（=深部静脈血栓症＋肺塞栓）を起こした頻度について調査した（対照群は非感染者約9万3千人）論文を紹介します（JAMA Intern Med. Published online August 18, 2022. doi:10.1001/jamainternmed.2022.3858）。成人の論文ですが・・。

その結果、静脈血栓・塞栓症はコロナ発症後30日以内に発症リスクが大きく増大することが分かりました。

そして、ワクチン接種1回のみあるいは非接種者ではリスクは高いままでしたが、ワクチン2回接種者ではこのリスクが大きく低下していました。感染後に静脈血栓塞栓症の発症リスクが27倍以上増加しましたが、ワクチン2回接種によりそのリスクが6倍程度まで減少していました。

COVID-19は感染後に様々な急性期合併症を起こします。罹患しないで済むなら、罹患しないに越したことは無いですね。　（小児科　土谷）