今日は寝坊して時間が無いので、妊娠中にCOVID-19に罹患した際のリスクに関する論文（JAMA Network Open. 2022;5(8):e2226436. doi:10.1001/jamanetworkopen.2022.26436）を簡単に紹介します。

アメリカで2020年3月から2022年1月までの間に妊娠中にコロナ陽性となった3,129名（平均29.1才）とコロナ陰性だった12,504名（平均29.2才）について検討しています。

その結果、妊娠中に新型コロナウイルスに感染すると重篤な疾患を発生するリスクが大きく上がることが分かりました。特に、デルタ株流行時は約7倍高いリスクであったことが分かりました。オミクロン株流行時にはリスクがかなり低下したものの、オミクロン株では感染者数が圧倒的に多いことから重篤疾患発生者数自体は以前と同様、もしくはそれ以上に増えることが推察されました。

妊婦のCOVID-19感染は母体にとっても大きな健康リスクとなりますのでご注意を。　（小児科　土谷）