院長先生のブログ
プレ・プロ・シンバイオティクス①

昨日のブログでプロバイオティクスについて触れました。
分かりにくい方もいたと思うので、用語の説明をしておきます。
プレ・プロ・シンバイオティクスは、腸内細菌叢のバランスを整えることで健康の維持や増進をもたらすことが期待されている食品成分です。
プロバイオティクス(Probiotics)
腸内フローラのバランスを改善することでヒトの健康に好影響を与える生きた微生物を指します。
アンチバイオティクス(抗菌薬)に対して提案された用語で、「ともに生きる」を意味するプロバイオシス(probiosis)を語源にしています。具体的には、乳酸菌やビフィズス菌が有名だと思います。
プロバイオティクスの条件(以下を満たすことが科学的に証明された菌株)
1)安全性が保証されている
2)もともとヒトの腸内フローラの一員である
3)胃液・胆汁などに耐えて生きたまま腸に到達できる
4)小腸や大腸で増殖できる
5)ヒトに対して明らかな有用効果を発揮できる
6)食品などの形態で有効な菌数が維持できる
7)安価かつ容易に取り扱える
プロバイオティクスのもつ有益な効果として、便秘及び下痢症状の改善効果、乳糖不耐症の改善効果、免疫機能改善による感染防御、アレルギー抑制効果、動脈硬化の予防効果、抗腫瘍効果などが報告されています。
日本では、特定保健用食品制度があるため、科学的な証明に基づいてその機能が表示されています。 (小児科 土谷)