引き続き喘息の一次予防に関連して。今回は肥満についてです。

デンマークからの報告（Clin Epidemiol. 2018 May 25;10:605-612. doi: 10.2147/CLEP.S156310. eCollection 2018.）です。

BMI at school age and incident asthma admissions in early adulthood: a prospective study of 310,211 children – PMC (nih.gov)

コペンハーゲンの学校保健記録から、児童約31万人の前向き試験を行い、成人期早期の喘息入院リスクについて調査しています。

小児期に肥満のある女児は、13歳の時点での喘息による入院リスクが約1.3倍になり、7～13歳で肥満が進行した女児は、成人になってからの喘息による入院リスクが高くなると報告されています。

以上から、肥満を予防することで、喘息発症を減らすことが出来る可能性があることが示唆されます。

肥満は成人になってからの生活習慣病のリスクにもなるので、色んな意味で是正した方が良さそうですがｗ　（小児科　土谷）