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見附市小児科 2023年春開院 みつけこどもクリニック | 小児科一般診療・予防接種・乳児健診 見附市

災害に備えよう 栄養①

今月1日は「防災の日」でした。年頭にも能登半島で大地震があったことを考えると、残念ながら、いつ災害に見舞われても不思議ではないのです。

 

そこで、今月は防災にちなんだ内容を紹介していこうと思います。

今日は災害時の「赤ちゃんへの栄養(前半)」についてです。

 

◆母乳で育てている方へ

*母乳には免疫成分が含まれているので、母乳をあげ続けることで赤ちゃんが病気にかかりにくくなります。災害などで大きなストレスがかかると、母乳をギュッと押し出すホルモンが出にくくなって“止まっちゃった”感覚がしますが、母乳は作られ続けています。

このホルモンは 「安心」「リラックス」「触れ合う」 と出やすくなるので、安全な空間で、おしゃべりしたり、気持ちを聞いてもらったり、マッサージなどでリラックスしたり、赤ちゃんと触れ合ったりすると良いでしょう。大丈夫!お母さん一人ではありません。まずは落ち着くことが肝要です。

◆災害時にどうしたら良いでしょうか?

*母乳が足りているか不安:まず、赤ちゃんの状態を確認しましょう!

 赤ちゃんの元気はどうかな?  おしっことうんちの回数はどうかな? 

 尿や便の回数が減っているかな?

 

災害下で、赤ちゃんも「普段と様子が違うな」と思うと、いつもより泣いたり、おっぱいから離れなかったりするかもしれません。

赤ちゃんが授乳に集中できる光や音が少ない環境が好ましいと思います。

赤ちゃんが欲しがる時に好きなだけ授乳し、抱き方を見直してみても良いでしょう。

いろいろ試してみて変わらなければ、医療者や相談窓口に相談しましょう。

 

*母乳が止まったと感じた場合

欲しがる時に好きなだけ授乳する:周りの声は気にせずに、赤ちゃんが欲しがるだけあげましょう。
おっぱいは栄養だけではなく、赤ちゃんの心の安定剤でもあるのです。

 

抱き方を見直してみる:抱き方はいろいろありますがコツは大体一緒です。
まず、授乳するお母さんがリラックスできる姿勢をとりましょう(寄りかかったり、寝てみたり…)。
お母さんのおなかと赤ちゃんのおなかが「べったり」くっつくように「赤ちゃんを寄せる」と、赤ちゃんの頭と背中とお尻が「一直線」になり、ひねりがなく楽な姿勢をとることが出来ます。

 

◆関連団体のサイトも参考にしよう

NPO法人 ラ・レーチェ・リーグ日本などの団体では、災害時の母乳育児支援についてHP上で紹介しています。参考にしてみるのも良いでしょう!

災害時も安心して、いつもの授乳を続けるために (llljapan.org)

災害時の⾚ちゃんの栄養 | 母と子の育児支援ネットワーク (i-hahatoko.net)

災害時の乳幼児栄養の支援情報 | 母と子の育児支援ネットワーク (i-hahatoko.net)

 

地震などの自然災害は無いに越したことは無いのですが、もしものために、普段から備えておく姿勢が大切です。 (小児科 土谷)

 

 

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