メニュー

   

お電話

見附市小児科 2023年春開院 みつけこどもクリニック | 小児科一般診療・予防接種・乳児健診 見附市

コーヒーの砂糖 vs ミルク

コーヒーに加える、砂糖とミルク、どちらが体重増減と関連するかを調べた研究(The American journal of clinical nutrition. 2023 Dec;118(6);1164-1171.)を紹介します。

Changes in Coffee Intake, Added Sugar and Long-Term Weight Gain – Results from Three Large Prospective US Cohort Studies – ScienceDirect

米国の3つの大規模前向きコホートNurses’ Health Study(1986~2010年)、Nurses’ Health Study II(1991~2015年)、Health Professional Follow-up Study(1991~2014年)を用いました。

砂糖、クリーム、非乳製品コーヒークリームの添加を考慮したうえで、コーヒー消費量、カフェイン摂取量と体重変化との関連を調べました。コーヒー以外の飲料や食品に砂糖を加えることと体重変化との関連、それがカフェインやコーヒー摂取量と関連しているかについても検討しました。

 

その結果、無糖カフェイン入りコーヒーの摂取が1日1杯増加するごとに、4年間の体重は-0.12kg(95%信頼区間[CI]:-0.18~-0.05)、無糖カフェインレスコーヒーでは-0.12kg(95%CI:-0.16~-0.08)となったことがわかりました。クリームや非乳製品コーヒークリームを加える習慣は、体重変化と有意な関連は認められませんでした。一方、ティースプーン1杯の砂糖を加えることは、0.09kg(95%CI:0.07~0.12)の体重増加と関連していました。

 

層別解析では、年齢が若いほど、またベースラインのBMIが高いほど、観察された関連性の大きさがより強くなることが示唆されました。コーヒーおよびカフェイン摂取量は、いずれもほかの飲料または食品の砂糖添加と体重変化との関係に影響しませんでした。

 

以上から、無糖のカフェイン入り、カフェインレスコーヒーの摂取量の増加は、体重減少と相関していたものの、砂糖を加えることで体重に対するコーヒーの有益性は打ち消されてしまい、さらなる体重増加を招くことが分かりました。

 

つい甘いものが欲しくなってしまいますが、砂糖の入れすぎには要注意ですねw (小児科 土谷)

この記事をシェアする