院長先生のブログ
三学会による新型コロナワクチン定期接種に関する見解(2024年度)
2024年10月17日付で日本感染症学会/日本呼吸器学会/日本ワクチン学会の三学会が今年度の新型コロナワクチン定期接種に関する見解を発表しています。
2024年度の新型コロナワクチン定期接種に関する見解|お知らせ|日本感染症学会
高齢者のCOVID-19の重症化・死亡リスクはインフルエンザ以上
2024年の流行では、高齢者のCOVID-19による入院が増え、高齢者施設の集団感染も続いています。国の死亡統計では、5類感染症移行後1年間のCOVID-19による死亡者数は29,336人で、新型コロナ出現前の60歳以上のインフルエンザ年間死亡者数10,908人より多く、COVID-19の疾病負荷は依然として大きい状況です。
また、最近話題にのぼることが多いレプリコンワクチンに関しても、「接種者からのシェディングはない」と断言しています。
COVID-19は基礎疾患がある方や高齢者にとって、決して甘く見て良い感染症ではありません。
誤った情報に影響されず、新型コロナワクチンが正しく理解され、ワクチンの定期接種が進んでいくことを願います。 (小児科 土谷)