今日は新潟大学の先生が発表された緑茶に関する研究( The journal of nutrition, health & aging. 2025 Jun 24;29(8);100615.)を紹介します。

日本人中高年における緑茶摂取と認知症リスクとの独立した関連性および緑茶とコーヒー摂取の相互作用を明らかにするため、12年間のコホート研究を実施したものです。

Green tea consumption and dementia risk in community-dwelling Japanese people aged 40–74 years: A 12-year cohort study – ScienceDirect

 

加齢性疾患に関する村上コホート研究の12年間フォローアップ調査として実施しました。対象は、地域在住の40〜74歳の日本人1万3,660人(男性:6,573人[48.1%]、平均年齢:59.0±9.3歳)で、ベースライン調査は、2011〜13年に行いました。自己記入式質問票を用いて、性別、年齢、婚姻状況、教育、職業、体格、身体活動、喫煙、アルコール摂取、紅茶・コーヒーの摂取、エネルギー摂取量、病歴などの予測因子と関連する情報を収集しました。緑茶摂取量は、検証済み質問票を用いて定量的に測定しました。認知症発症は、介護保険データベースを用いて特定しました。

 

その結果、緑茶摂取量が多いほど、認知症のハザード比(HR)の低下が認められました(多変量p for trend=0.0178)。最高四分位群のHRは、最低四分位群よりも低かった(調整HR:0.75)。緑茶1杯(150mL)摂取による認知症の調整HRは0.952(95%信頼区間:0.92〜0.99)で、1杯増加するごとに4.8%の減少が認められました。また、緑茶とコーヒーの両方の摂取量が多いことと認知症リスク低下との関連性は認められませんでした(p for interaction=0.0210)。

 

以上から、緑茶摂取量の多さと認知症リスク低下は、独立して関連していることが示されました。そして、緑茶とコーヒーの両方を過剰に摂取することは、認知症予防の観点からは推奨されないみたいです。

 

普段から摂取している緑茶に、認知症リスク低下の効果があることを知ると、何だか嬉しくなりますねw

先人たちに感謝です。 (小児科 土谷)