これまでに、性別、入院時の症状の多さや一部の症状が、long COVIDの症状が増えるリスク因子であることが指摘されていましたが、今回はlong COVIDのリスク因子に関連する論文（JAMA Netw Open. 2023 Jan 3;6(1):e2251360.）です。

米軍医療システムを用いて、long COVIDの危険因子を検討しています。1832人のうち728人（39.7％）が、症状が28日以上持続していました。28日以上症状が持続するリスクは、感染前のワクチン未接種（リスク比［RR］，1.39）、初診時中等症または重症（RR，1.80および2.25）、Charlson Comorbidity Index スコア（併存疾患をスコア化したもの）が5 以上と高いこと（RR，1.55）でした。ワクチン未接種者では、感染後のワクチン接種が6 ヵ月後に症状を呈するリスクを41%低下させていた（RR，0.59）ことがわかりました。

5類に変更になったとはいえ、ウイルスの本質は大きく変わっていません（基本的に嫌らしい・厄介なウイルスであることに変わりはない）。

これから外出する頻度も増えると思いますが、罹患しないに越したことはありません。

外出先では地域の流行状況に注意し、最低限の感染対策は継続しましょう。　（小児科　土谷）