今日は面白いワクチンネタを紹介します。

抗体産生などを含むヒトの「免疫反応」には日内変動があることが知られています。つまり、ワクチンを接種する時間帯により、抗体産生の効果が異なる可能性があるのです。

A型肝炎ウイルスワクチン、インフルエンザウイルスワクチン接種で、接種時間帯による効果の相違を調べた研究があります（Psychophysiology. 2008 Jul;45(4):663-6.）。その結果、午前中にワクチン接種した男性は、午後に接種した男性に比べて、A型肝炎およびインフルエンザに対する強い抗体反応が認められました（女性にはその傾向は認められなかった）。

免疫反応にも性差があり、男性の場合は午前中に接種した方が、（この2種類のワクチンでは）強い免疫反応が得られるのかもしれません。

という訳で、今回は飲み会で使えるかもしれないワクチン小ネタでした。

個人的には、午前でも、午後でもどちらでも良いので、とにかく一人でも多くの人がワクチン接種をすることが大事だと思っているので、まだ未接種のワクチンが残っている方はこれを機に済ませてしまいましょう。　（小児科　土谷）