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見附市小児科 2023年春開院 みつけこどもクリニック | 小児科一般診療・予防接種・乳児健診 見附市

洪水災害の後も、気は抜けません

6月といえば「梅雨」。雨の多い季節の到来です。

それに伴い、これから夏にかけて洪水災害が発生する危険性が高まります。

洪水と呼吸器疾患死・心血管死との関連性について調べた論文(BMJ 2023; 383 doi: https://doi.org/10.1136/bmj-2023-075081)を紹介します。

Mortality risks associated with floods in 761 communities worldwide: time series study | The BMJ

 

研究デザインは時系列研究で、調査期間中に少なくとも1回の洪水事象が発生した35の国または地域の761のコミュニティを対象に行い、計4,760万人の全死因死亡、1,110万人の心血管死、490万人の呼吸器死を分析しました。

 

761のコミュニティで、死亡リスクは上昇し、洪水後最長60日間(心血管系死亡は50日間)持続していました。全死因死亡、心血管系死亡、呼吸器系死亡の累積相対リスクは、それぞれ1.021(95%信頼区間1.006~1.036:2.1%増加)、1.026(1.005~1.047:2.6%増加)、1.049(1.008~1.092:4.9%増加)でした。また貧困な地域や高齢者の多い地域で、洪水と死亡率の関連性リスクが最も高かったことが分かりました。

洪水災害が発生した後、最長60日間は全死因死亡、心血管系死亡、呼吸器系死亡のリスクが上昇するみたいです。災害発生急性期だけでなく、その後も油断できませんw (小児科 土谷)

 

 

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