院長先生のブログ
新潟県の感染症情報
12月18日から12月24日までの新潟県の感染症情報です。
◆新型コロナウイルス感染症の定点当たり報告数は全県で5.79です。
*今週の定点当たり報告数は、前週の5.40に比べ、1.07倍に増加しました。
*新型コロナウイルス感染症入院サーベイランスにおいて、県内13の基幹定点医療機関からの定点当たりの報告数は4.85(実数63例)と前週の3.23(実数42例)に比べ増加しました。
◆インフルエンザの警報を発令しています。
*定点当たりの報告数が全県で25.74と前週の33.63に比べ減少しました。国の示す警報基準(定点当たり30)を下回りましたが、終息基準(定点当たり10)を超えているため、警報を継続します。
◆咽頭結膜熱の警報を発令しています。
定点当たりの報告数が全県で3.73と前週の3.42に比べ増加しました。国の示す警報基準(定点当たり3)を超えていることから警報を継続します。
◆定点報告
全県に警報を発令している疾病:インフルエンザ(警報基準30、終息基準10)
咽頭結膜熱(警報基準3、終息基準1)
国の示す警報基準以上となった管内のある疾病:
インフルエンザ(警報基準30):南魚沼、柏崎、村上、佐渡
咽頭結膜熱(警報基準3):新潟市、新発田、三条、長岡、魚沼
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎(警報基準8):三条
◆上記以外の感染症に関する情報は下記HPを参照してください
新潟県感染症情報(週報速報版)をお知らせします 令和5年第51週 – 新潟県ホームページ (niigata.lg.jp)
◆クリニック周辺の感染症情報
*園児、学童を中心にインフルエンザAが流行しています。発熱や咳などの症状がある場合は、外出を控えてください。
*園児を中心に咽頭結膜熱が流行しています。迅速検査キット不足のため、全体像は把握しきれませんが患者数は相当数にのぼると思われます。アルコール消毒等が効きにくいため、石けんと流水による手洗い、うがい、咳エチケットといった基本的な感染対策の徹底をおねがいします。
*溶連菌感染症が園児・学童を中心に流行しています。インフルエンザとの混合感染も多く、注意が必要です。
*新年あけましておめでとうございます。冬休みに入っても上記のごとく、多種多様な感染症が流行しています。人の移動が増える時期でもあるので、やむを得ず外出する際はマスクを着用するとともに、手洗いの励行など基本的な感染対策の徹底をお願いします。皆様が良い正月をお過ごしになられますよう、心より願っております! 今年もよろしくお願い申し上げます。 (小児科 土谷)