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見附市小児科 2023年春開院 みつけこどもクリニック | 小児科一般診療・予防接種・乳児健診 見附市

成人の風疹疑い例では結膜炎にも注目しよう

過去のブログで「麻疹」について注意喚起したこともあり、今回は「風疹」ネタです。

流行期(2012-13, 2018-19)において、成人の風疹と非風疹例を比較した日本からの報告です(PLoS ONE 15(4): e0231966.)。

 

流行期間中に発熱、皮疹やリンパ節腫大で受診し、風疹IgMを検査された症例を対象としています。風疹の診断は、風疹IgM(ELISA)の強陽性、もしくはPCR陽性と定義し(後で強陽性になった症例も含む)、弱陽性例は除外しています。その結果、診断された風疹例は82例で、同時期の非風疹例139例と比較しました。

≪症状・所見の比較≫

症状や所見で重要なものは顔面の皮疹と結膜充血でした:成人の風疹例の94%に結膜炎所見が認められており、風疹疑い患者において、「結膜炎」があればOR 85.6で風疹を示唆する

 

≪高リスク群における評価≫ 高リスク:1962-1979年に生まれた人

高リスク群でも9割は結膜炎が認められており、診断に有用な所見でした

一方、ワクチン未接種群と1回接種歴がある群の比較:症状や所見に差は認められない

 

小児で2回のMRワクチンが定期接種化されて以降、小児の風疹例を見かけることはなくなりましたが、成人診療では、今なお遭遇することがあり得る疾患です。

成人の風疹疑い例では「結膜炎」にも注目すべし!  よき知識の確認が出来ました。 (小児科 土谷)

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