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見附市小児科 2023年春開院 みつけこどもクリニック | 小児科一般診療・予防接種・乳児健診 見附市

インフルエンザで学級閉鎖

見附市内で、インフルエンザによる学級閉鎖が報告されています。

他県でも同様の事例が相次いで報告されています。

インフルエンザ 大分市の高校で約500人が感染 生徒の4分の1 | NHK | インフルエンザ

 

なぜこんな時期に、インフルエンザの集団感染が相次いでいるのか、考えてみましょう!

  1. 感染対策の緩和:まず、新型コロナ感染症対策として行われていた感染対策が大きく緩和されたことが挙げられます。今年3月から「マスク着用」が個人の判断に委ねられ、5月から新型コロナは5類感染症になりました。これに伴い、学校でもマスクの着用が減り、生徒の交流も増加しました。
  2. 体育祭・運動会等の学校行事の開催コロナ禍での体育祭・運動会は厳格な感染対策を講じた上で開催されてきました。上記のように感染対策が緩和されると、どうしても、たがが外れて集団感染の発生リスクが高くなってしまいます。
  3. インフルエンザワクチン接種率の低下:コロナ禍になってから、インフルエンザワクチンの接種率が低い状況でした。高齢者接種は例年通りの水準でしたが、若者を含む他世代のワクチン接種の申し込みが激減してしまいました。そのため、小・中学校など、ワクチン接種率が低いコミュニティでは、季節外れのインフルエンザが大流行するリスクが高まってしまいます。更に、ワクチン接種者であっても、ワクチン接種からかなりの時間が経過しているため、ワクチンの感染予防効果が減衰してしまったものと推察されます。

 

マスク着用などの感染対策の緩和、新型コロナの5類感染症移行、春先の体育祭・運動会の開催、インフルエンザワクチン接種率の低下など、さまざまな要因が複合的に関連して、この時期にインフルエンザの集団感染が発生したものと推察されます。

今回に限らず、周囲で感染症(インフルエンザやCOVID-19など)の流行がみられる場合は、これまで行ってきた感染対策の強化を、再び検討してみては如何でしょうか。一度緩めた感染対策を締め直すのは難しいと思いますが。。  (小児科 土谷)

 

 

 

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