メニュー

   

お電話

見附市小児科 2023年春開院 みつけこどもクリニック | 小児科一般診療・予防接種・乳児健診 見附市

浴槽内の浮き輪にもご用心

昨日紹介した日本小児科学会の報告(https://www.jpeds.or.jp/uploads/files/dekisui_chousa_houkoku.pdf)の中に、乳幼児の浴槽内溺水に関する実態調査も記載されていたので紹介させて頂きます。

 

回答者5503名中1232名(22.4%)が浴槽内で浮き輪を使用した経験があると回答しており、そのうち1069名(86.8%)が首浮き輪で、足入れ浮き輪は146名(11.9%)でした。

浴槽で浮き輪を使用中におぼれかけた子どもは17名いましたが、そのうち6名が足入れ浮き輪、9名が首浮き輪でした(2名は未回答)。浮き輪使用者のうち溺水トラブルの発生割合で比較すると、足入れ浮き輪は4.1%、首浮き輪は0.8%と、足入れ浮き輪のリスクが首浮き輪と比べて高いことが分かりました。

ただし、首浮き輪使用中の事故も報告されているため、首浮き輪が安全という結論にはなりません。

 

アメリカ小児科学会は「救命胴衣の代わりとして使うべきではない、子どもや保護者に誤った安心感を与える可能性がある」として注意喚起しています。FDAも支援を必要とする子どもに首浮き輪を使用することは首の負担やケガのリスクが上がること、発達を促す利点は確認できていないことを述べたうえで、首浮き輪を使用しないようにと勧告を出しています。そして、現時点で首浮き輪が発達を促す明確な効果は証明されていません。

浴槽での浮き輪使用に対する注意喚起がなされて10年以上経過しているにもかかわらず、残念ながら溺水トラブルがまだ見られています。

Injury Alert(傷害速報)|公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY (jpeds.or.jp)

リコールされたものもありますが、Injury Alertによると「販売は中止されたが、すでに購入されたものは使用され、インターネット上では類似品の販売やオークション取引がある」と記載されており、要注意です!

 

子育ての手間や時間を減らせるアイデアやアイテムが、SNS等で話題になると、魅力的で飛びつきたくなりますが、試す前に子どもにとって本当に安全なのかを、よーく確認しましょう。 (小児科 土谷)

この記事をシェアする