メニュー

   

お電話

見附市小児科 2023年春開院 みつけこどもクリニック | 小児科一般診療・予防接種・乳児健診 見附市

おねしょの相談

先日外来で夜尿症(いわゆる「おねしょ」)の相談を受けました。

夜尿症は、5歳以上で睡眠中に尿失禁をするエピソードが1ヶ月に1回以上、3ヶ月以上続くものです。

 

夜尿症はそう珍しいものではなく、5-6歳では20%、7-9歳で10%、10-12歳で5%、13歳以上で1-3%と徐々に減少します(低年齢ほど多い)。2006年の中国における夜尿症の有病率を示します(BJU Int. 2006 May;97(5):1069-73. )。

 

夜尿の有病率の推移. 緑色:週3回未満の夜尿, 黄色:週3-6回の夜尿、赤色:週7回の夜尿

 

性差:男の子に多い(約2:1)

夜尿の有病率の推移. 赤色:全体, 黄色:男, 緑:女

 

日本での夜尿症の有病率もほぼ同等と考えられています。

夜尿症の子どもの15-17%は翌年には自然治癒しているとする報告(Arch Dis Child.1974;49:259-63.)がある一方、成人になっても残存するケースも報告(Acta Paediatr.2014;103:e410-5.)されています。

 

夜尿症は、9歳までに治癒しないと児の自尊心が低下すること、保護者も児の夜尿症をストレスに感じていることが知られているため、放置せず積極的に治療しましょう。 (小児科 土谷)

 

この記事をシェアする