院長先生のブログ
団扇(うちわ)
今週も暑い日が続きますね。北陸地方も梅雨明けしました💦
団扇でパタパタ風をおこしても、熱風しかあたらない~
気分だけでも涼しくなりたいので、今日は団扇ネタです。
左:モネ『ラ・ジャポネーズ』1875年:持っているのは扇子ですが、壁に団扇がいっぱいw
中央:ルノワール『団扇を持つ少女』1881年
右:ルノワール『読書するカミーユ・モネ夫人』1873年:壁に団扇がいっぱい
19世紀後半のヨーロッパは、ジャポニスムが花開き、日本の多くの美術工芸品や日用品が、熱狂的に迎えられ、その中に団扇もありました。1872年の明治政府の輸出統計によると、扇子が約80万本、団扇が100万本だったそうで、すでに貴族の儀礼用具として浸透していた扇子より、団扇の方が庶民が使う生活用品でもあり、より「ジャポニスム」を感じさせるものであったと思われます。
団扇のブームは、19世紀末〜20世紀初頭にかけての一時的なものでしたが、印象派をはじめ、多くの画家たちによって団扇が描かれていて、その人気ぶりを推し量ることが出来ます。
いつか、みんなが持っているハンディ扇風機も絵になるのだろうか?なんて思ってみたりw (小児科 土谷)