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見附市小児科 2023年春開院 みつけこどもクリニック | 小児科一般診療・予防接種・乳児健診 見附市

long COVIDの発症を予測する臨床症状は?

スペインからのlong COVID患者に対する2年間の前向きコホート研究(Lancet preprint. SSRN: http://dx.doi.org/10.2139/ssrn.4505315)です。

 

long COVID患者341人を対象とし、中央値23ヵ月の追跡が行われました。

COVID-19診断時における、頭痛の既往、頻脈、疲労、神経認知・神経過敏性の症状、呼吸困難の存在はlong COVIDの発症を予測しました。

long COVIDは症状の組み合わせから、3つクラスター(A,B,C)に分類できました。

追跡調査中にlong COVIDから回復したのは26名(7.6%)のみで、最初の2年間に回復することは極めて稀でした。また、回復した者の殆どは、主に疲労を呈する症状の軽いクラスターAに属していました。筋痛、注意力低下、呼吸困難、頻脈を呈した患者では回復した例は少なかった。

 

long COVIDに移行する危険因子が診断時に分かれば、抗ウイルス薬やワクチン接種によってlong COVID発症を予防できるかもしれません。小児でも当てはめることが出来るのか?今後の報告が待たれます。(小児科 土谷)

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