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見附市小児科 2023年春開院 みつけこどもクリニック | 小児科一般診療・予防接種・乳児健診 見附市

家庭内で起こる事故を防ぐ 転落事故①

ベランダや窓からの転落事故は今現在でも散見されており、コロナ禍にあって増加した家庭内事故の1つです。

家庭内で起こり得る転落事故を防ぐために、今回は子どもの転落事故の実態、予防策等について触れてみたいと思います。

 

転落事故の実態

転倒・転落事故は、医療機関を受診した傷害のなかでも数が多い傷害発生の要因となっています。

東京消防庁のデータ(2020年)によると、6歳未満の乳幼児がベランダや窓から転落した事故は16件であり、直近の5年間では66件の転落事故が生じています。年齢では0~4歳までの子どもに事故が多発しており、住宅等居住場所で多く発生しています。

転落事故後に何かに衝突したり、鋭利なものが刺さったりすることによる傷害では、身体の位置エネルギーが落下によって運動エネルギーに変換され、接地面との衝突により比較的小さな領域の身体組織に運動エネルギーが吸収されることで生じます。高所からの転落事故の場合、致命傷に至る事故になることは容易に想像がつきます。

 

住宅の場合、高所からの転落事故は階段、ベランダ、ロフト、ロフトまでの階段、2段ベッド、屋上、洗濯機の上、窓・出窓、椅子、テレビ台などで生じています。落下高さの高い、ベランダや窓からの転落事故は優先して対策を練る必要があります。

 

今回は子どもの転落事故の実態について触れました。次回は予防策について触れたいと思います。(小児科 土谷)

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